茨城県那珂郡東海村にある原子力科学研究所にはNSRRというちょっと珍しい研究炉があるのですが、そちらのパンフレットとNSRRのキャラクター ぱるすたん を作らせて頂きました!
NSRRは、原子炉で扱う燃料の安全性の研究を行うために、短時間で高い出力を発生させるパルス運転というものを行うことができる研究用の原子炉です。ここでの実験で得られたデータや知見が、国が安全基準を定める際の基礎として活用されているそう。
そしてこのNSRRですが、チェレンコフ光を肉眼で直接見ることができるというちょっと面白い特徴を持っています。
核分裂で出てくる荷電粒子によって生まれる青白いチェレンコフ光を直接見ることができるなんて、ちょっとびっくりです。NSRRは深さ9mのプールの底に設置されていて、この水が遮蔽物となり放射線を十分に弱めてくれるので、安全に観察することができちゃうのです。すごい。
ちなみにスーパーカミオカンデやIceCubeなどでニュートリノを探すのに使っているのも、このチェレンコフ光です。ニュートリノが水にぶつかったときに出てくる電子やミューオンによって生まれるチェレンコフ光はすごくすごく弱い光なので、このように見ることは難しそうです。
そんなNSRRの妖精ぱるすたんとNSRR 3きょうだいのなっぴー、さっぴー、ちゃっぴーのイラストとマンガでいっぱいのパンフレットをひっぐすたんで作らせて頂きました!NSRRのwebサイトで見られるようになっていますので、よろしければぜひぜひご覧になってみてください。
NSRRのwebサイト
https://nsrr.jaea.go.jp
素粒子はかわいい。素粒子のイラストやマンガを描いています。博士(理学)