みなさま、OISTってご存知でしょうか。沖縄にあるちょっぴり特殊な大学、沖縄科学技術大学院大学(Okinawa Institute of Science and Technology Graduate UniversityでOIST)のことです。ひっぐすたんにも以前、研究会の告知なんかででてきたこともあるかもしれません。
沖縄の真ん中くらいにあります。
なにが特殊かといえばこのOIST、大学生がいません。5年制の博士課程大学院生と研究者の大学です。そして外国の方がとっても多い。研究者は50%以上、大学院生ではなんと80%が外国から来ています。おかげで公用語は英語。構内では基本的に英語が飛び交っていて、すれ違う人たちも様々な国の方々。ここが日本であることを忘れてしまいそうです。また大学といえば基本的に文部科学省が管轄しているものなのですが、このOISTは内閣府が管轄していたりも。
そんなOISTで、先日Strings2018という国際会議が開かれていました。素粒子物理学の「ひも」に関する国際会議です。世界中から「ひも」の偉い人がいっぱい集まっていたのですが、ひっぐすたんではStrings2018のポスターやロゴなどの制作のお手伝いをさせていただいていました。そんなご縁もあったので、ちょいっと沖縄まで飛んでOISTまで遊びに行ってきた次第です。
今回の記事は特に素粒子とは関係ありませんが、こういう研究環境が沖縄にあるよ!という紹介ということで、OISTのキャンパスの中の写真をちょろっとご紹介。
正面受付の向こう側、山をくり抜いたトンネルになっています。この先に研究棟があるのですが、キャンパス内の自然への影響を考慮してトンネルで通路を通しているそうです。
展示してあった波力発電の研究パネルと装置。現在モルディブで試験しているそうです。
研究棟のようす。海外の研究所で設計を得意としている建築家さんが内装をデザインされたそうです。
研究棟の間にある中庭みたいなところ。お弁当も売っていたりしてランチタイムは賑わっていました。
研究ユニットの説明。一人の教員が一つの研究ユニットを持って研究を進めているそう。説明はもちろん日英併記です。
そんなOIST、第1から第3研究棟まであるのですが、現在第4、第5研究棟を建設中。教員(研究ユニット)の数も当初の倍に増やす予定なんだそう。そんな勢いもあるOIST、見学はいつでも受け付けているようなので、もし興味があればバッと沖縄に行って見学してくるのも面白いかもしれません。あと沖縄の素敵な海を眺められる展望のいいカフェやら食堂があるので、普通に遊びに行ってもいいかもしれません(受付をすれば中に入って使えるそうです)。
そんなOISTのサイトはこちら。
https://www.oist.jp/ja
いろいろとご案内してくださったOISTの森田さま、本当にありがとうございました!
OISTの森田さんとString2018の議長を勤められたカリフォルニア工科大学・KavliIPMUの大栗さんとひっぐすたん。
素粒子はかわいい。素粒子のイラストやマンガを描いています。博士(理学)