劇場版ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険を見てきました。南極を舞台に大冒険するお話、とっても面白かったです。いろいろネタバレになるのでお話できませんが、宇宙に見える星々と光の速さとの関係とか、ちゃんと設定に活かして作られてるのだなあとわくわくしながら見ることができました。
で。
素粒子物理学で南極といえば、巨大な氷を使ってニュートリノを探索する実験、IceCubeです。IceCubeは南極の地面の下の氷に検出器をたくさん埋めて、その検出器と氷を使ってニュートリノを検出するというとっても面白い実験です(IceCubeに関しての4コママンガはこちら)。
そして今回の映画には「ここほれワイヤー」なんてひみつ道具が出てきます。地面に埋まっているものの形を示しながら場所を教えてくれるというひみつ道具なのですが、南極のIceCube実験が行われている場所でここほれワイヤーを使ったらこんなことになるんだろうなあと気晴らしに描いてみました。
これから映画を見る方はぜひ、映画の舞台になっている南極のぶ厚い氷を突き抜けるニュートリノを見つける実験が実際に行われている!ってどこかの片隅にでも思いながら見てみてください。映画がさらにもうちょっとだけ、面白くなるかも。
氷を自由自在に融かしたり固めたりできる「氷ざいくごて」なんてひみつ道具も出てくるのですが、あれがあったらIceCubeも捗るんだろうなあ。
素粒子はかわいい。素粒子のイラストやマンガを描いています。博士(理学)