ILCの電子と陽電子を加速させるためのとっても大事なパーツはもう作ることができて、他の施設でも活用されているんだよっていう4コママンガ。

 

この黄色い土管みたいなのがクライオモジュール。うねうね管を超伝導状態にするために、この中は真空にしてさらに-271度まで冷やせるようになっています。外の温度を真空で中に伝えないようにしている「魔法瓶」みたいな感じですね。


以前、高エネルギー加速器研究機構にお伺いさせて頂いた時に撮らせていただいた写真。

 

そしてこの中に電子と陽電子を加速させるためのうねうね管、超伝導加速空洞が入っています。このうねうねした独特の形とピッカピカに磨き上げられたキレイな表面が、上手に電子と陽電子を加速させるコツなのです。


こちらも、高エネルギー加速器研究機構にお伺いさせて頂いた時に撮らせていただいた写真。

 

ILCで電子と陽電子を加速させるために開発されたこのクライオモジュールですが、既に稼働しているドイツの欧州XFELという施設やアメリカのSLAC研究所で建設中のLCLS-IIという施設で、実験に使うためのX線を作る装置として大活躍しています。ILCで開発された技術が応用された一例ですね。