ニュートリノのアイドル スーパーカミオカンデちゃんですが、2018年6月から水を抜きながらタンクやフォトマルくん(光電子増倍管:わずかな光を検出するための装置)などの改修してきました。その様子はひっぐすたんでも写真や動画つきの記事にさせていただいています。

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そして2019年1月29日にいよいよ改修が完了、スーパーカミオカンデちゃんのタンクのフタを閉じて再び観測を開始しました。

いよいよフタが閉まりました。
参考写真:2018年9月頃のタンク上部のフタの様子

スーパーカミオカンデちゃんの観測ですが、次のような4つの時期に区分していました。

1996年4月の観測開始から2001年7月までの時期をSK-I、2001年11月に起きたフォトマルくん大量破損事故を経て、フォトマルくんの数を減らして観測を再開した2002年10月から2005年10月までの時期をSK-II、フォトマルくんの数を元に戻して観測を再開した2006年6月から2008年9月までの時期をSK-III、その後蓋は開けませんがデータ取得装置の改良を加えて観測を行った2008年9月から2018年5月までの時期をSK-IV、といった感じです。

そして2019年1月29日、タンクの中の超純水にガドリニウムと呼ばれる物質を溶かして観測をするための準備が整いました。これからの観測はきっとSK-Vと呼ばれることになると思います。このガドリニウムの添加によって、昔宇宙でたくさん起こっていたと考えられている超新星爆発からのニュートリノが観測できるようになるかもしれません。これからのスーパーカミオカンデちゃんの新しい観測成果に乞うご期待!

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写真は東京大学宇宙線研究所の関谷さんに撮っていただきました!いつもありがとうございます。